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陶芸窯/電気炉の設置電気工事について

陶芸窯/電気炉は下記の条件を満たした場所であれば安全にお使い頂けます。

​設置場所についてご不安な場合はお気軽にお問合せ下さい。出来る限り下見にお伺い致します。遠方の方には現場の状況をメールや写真でお知らせ頂く事もございます。また、建物設計段階であれば図面を拝見しご相談に応じます。

  • やけど、感電などの事故を防ぐ為、極力施錠可能な区画として下さい。

  • 感電、ショート、水蒸気爆発の恐れがありますので電気炉に水が掛からない様にして下さい。

  • 床はコンクリートなど電気炉の重量に耐える構造とし、なるべく水平にして下さい。

  • 天井を含め仕上げは不燃材として下さい。また窯の周囲に可燃物を置かないで下さい。

  • 壁と電気炉の離隔距離は上の資料(PDF)をご覧下さい。

  • 熱による電子部品の故障、還元焼成時の一酸化炭素中毒を防ぐ為にも換気扇が必要です。推奨する風量は上の資料(PDF)をご覧下さい。

  • 焼成中、粘土などから腐食性ガスが発生しますので室内の金属は錆びる傾向にあります。

 

電気工事について

お近くの電気工事業者に資料をお見せの上、機種に合った工事見積りをご依頼下さい。

例)上蓋式TY-10 単相をご購入の場合、資料の「2P200V10KW…60A 、CV14㎟」が該当します。

 

電気工事業者をお探しの場合は、最寄りの電力会社(東京電力など)へお問合せ下さい。

窯の納入日までに工事を済ませて頂き、納入日には試運転と取扱い説明を行います。

電気炉の漏電について

炉壁の耐火断熱レンガは耐火モルタルを塗って積み上げます。モルタルは水で練りますので、築炉後のレンガはかなりの水分を含んだ状態になります。

電極となるヒーター(発熱体)を吸水したレンガに直付けする為、いくら電路を絶縁してもレンガを通して鉄製外枠に漏電してしまいます。この事から、電気炉は「構造上大地と絶縁することが困難な機器」に該当すると判断され、漏電ブレーカーを設ける必要がありません。

※漏れた電流はアースで逃がしますので危険はありません。
※納入直後の状態で、電気炉の絶縁抵抗値は0.01MΩ未満になります。
※空焚き(初期加熱)後は5MΩ前後まで回復します。
※還元焼成時の炭素蓄積や断熱材の劣化により、再び絶縁が悪くなる可能性があります。

漏電対策

主幹を含め漏電ブレーカーを設けません。D種接地工事の接地抵抗をできる限り低くします。(100Ω以下)

アースを取付けたまま空焚きが行え、通常はこの方法で安全にお使い頂けます。

建物の都合上、漏電ブレーカーを設置する必要がある場合は、感度切替え型など中感度タイプを選定下さい。

※動作時間が0.1秒以内(高速型)の100/200/500mA切替え型など

空焚きを終えるまではアースを外す必要があります。この間は絶対に炉体に触れないで下さい。
 

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