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電熱線交換 特例


茨城県水戸市。

本焼回数300を超えてるらしい上蓋式TY-10のヒーター交換です。

前回修理に来た時から把握していますが、何故か、

床面のフックピンだけが焦げてほぼ消失しています。

レンガの中に埋もれたピンを全て抜き取る事は無理そうだし、

ピンが残った状態で新しいヒーターを取り付けるのは怖い。

なので今回は床ヒーター無し仕様で準備して来ました。

電熱線交換

先ずはヒーター外し。

ペンチでリズムよくピンが抜ければ最高ですが、全くの正反対。

ペンチで摘むと途中で折れたり、なかなか抜けない。ヒーターはポリポリ折れるし。

劣化著しいヒーターとピンの表面

ようやく抜き終わって、床面を砥石で均したところ。

ボケてるこの画像は外側の配線部。

この窯、電源は単相ですがヒーターは三相用です。上・中・下段の3回路

三相用ヒーターから単相用ヒーターに変えるので、一旦全部外します。

ヒーター取付け後、銅の部品を一回り太くして結線も変えました。

ヒーター張替え後

ヒーターの構成は上から3本が上段、残り2本が下段です。

ヒーターは抵抗なので全長が短くなると抵抗が減り、電流が増えます。

単純に、標準のヒーターから床面分を外して電気を流すと電流過多となってしまう訳です。

用意してきたヒーターは下段の線径を小さくして山数を増やし、電流を抑えてあります。

出力のバランス的には標準品より好ましいかも。

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