2016年8月8日

電気窯と単相3線式

1991年のサイリスタ半自動焼成装置。
 

 
今回の不具合は「運転ボタンを押しても、運転が入りません!」です。
 

 

 
さいたま市に到着後、早速試しに運転ボタンを押してみる。
 

 
確かに唸る音がするだけで運転は入らない。唸る音は電磁接触器(SC-2N)から発生してる。
 

 
電磁接触器の故障かなと思いつつ、一応電圧を計ってみると100Vしか来てない!
 

 
コレじゃん!
 

 

 
200Vが100Vに下がるなんてよっぽどの事だから、これは東電か電気屋さんに依頼だなぁ。
 

 
けど、大もとのブレーカーも一応見てみよう。

この中に大もとのブレーカーがあります。
 

 
ハンドルのような物はこの箱専用の鍵で、その鍵を挿し込んだ状態。

どうでもいいけど、これが専用の鍵。ちなみにMyキーです。
 

 
こんな事もあろうかと持ち歩いてます。

箱を開けると
 

 
おぉー雑な配線がされてるな。しかも原因が判明した。
 

 

 
察するにこうです。
 

 
・何らかの理由で電気屋さんがブレーカーを交換した(やたら新しい)
 

 
・元の配線場所を間違え、100V側に繋いだ。
 

 

 
ほとんどのご家庭には単相3線式という方式で電気が来ています。
 

 
これは写真のように100Vと200Vがとれる仕組みです。
 

 

 
もともと窯への配線が、紛らわしく黒と白の電線が使われていたので
 

 
この電気屋さんが間違えてしまうのも仕方ないかな。
 

 
確認すれば判る事だけど
 

 

 
いずれにせよ、配線を1本入替えれるだけで直りました。
 

 
聞くと、エアコンの工事に伴って、電気の契約を下げる為に
 

 
ブレーカーを交換したとの事でした。
 

 

 
これもお伝えした事だけど、勝手に電気容量を下げられ過ぎですよ、と。
 

 
10kWの窯で52アンペア使ったら、残り8アンペアしかありません。
 

 
窯を使ったらエアコン使えません!

#陶芸窯電気工事